景気が良ければ国内総生産が上がる

「日本が好景気かどうか」を判断する経済指標はたくさんあります。

その経済指標の中でも重要なのが「GDP(国内総生産)」。

なぜGDP(国内総生産)が景気動向に関して重要な経済指標なのかというと、それが日本全体の「利益」そのものだからです。

日本の景気が良くなるには、日本に住んでいるみんなが儲かっていることが重要。

この日本の儲けの合計が大きくなればなるほど、日本の景気も良くなるはずと考えられるためです。

GDP(国内総生産)とは「1年間に日本国内で生産された付加価値の合計額」
という風に定義されています。
「付加価値」という言葉は少し難しいですが、つまりは”儲け”のことですね。
上記の言葉をもっと簡単に表すと…
日本のGDP(国内総生産)は「日本に住んでいる人たちが1年間に作った儲けの合計額」
といえます。
このGDP(国内総生産)には、日本国内にある中華料理店で働く中国人の方々が生み出した「付加価値=儲け」も含まれます。
逆に、海外に住んでいて、その国の会社で働いている日本人の方々が生み出した儲けは、日本のGDP(国内総生産)には含まれません。
また、主婦の家事、ボランティア、物々交換なども、日本のGDP(国内総生産)には含まれません。
あくまでも、日本国内で儲けたお金だけが、日本のGDP(国内総生産)に反映されます。
2022年の日本のGDP(国内総生産)は、4兆3700億ドルで、アメリカ、中国についで第3位でした。
2010年までは2位のポジションにいましたが、勢いに乗った中国にあっさりと追い抜かれてしまいました。
GDP(国内総生産)の「付加価値」の意味を、再び唐揚げ屋さんで考えてみましょう。
あなたが経営している唐揚げ屋さんでは、焼き芋を販売しています。
  • 農協は原価0円で作ったサツマイモの種イモを、1個10円で農家に販売(農協の儲け10円)
  • 農家はサツマイモを1個50円で八百屋に販売(農家の儲け40円)
  • 八百屋はサツマイモを1個100円で唐揚げ屋さんに販売(八百屋の儲け50円)
  • 唐揚げ屋は、焼き芋を200円で販売(唐揚げ屋の儲け100円)

それぞれの儲けは、農協10円、農家40円、八百屋50円、唐揚げ屋100円となり、全部合わせると合計200円となります。

つまり、農協が原価0円で販売した種イモから、みなが生み出した付加価値が200円になったということです。

この200円はみんなの儲けの合計額であり、結果的に、焼き芋1個のおけるGDP(国内総生産)ということです。

もし、農協がこの種イモを海外から3円で購入したとします。

海外から購入したので、この種イモは日本国内で生み出された付加価値ではありません。

つまり、農協の儲けは7円となり、みんなで生み出した焼き芋のGDP(国内総生産)は197円となります。

※ 焼き芋の袋代や焼くための燃料代などは含まれません。

 

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