テクノロジー界での大一番? マスクとザッカーバーグの「金網マッチ」の行方

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テクノロジー分野の重鎮であり、超大富豪のイーロン・マスクとマーク・ザッカーバーグが、格闘戦の「金網マッチ」で向かい合うという話題。最初は単なる冗談として流されていたこの噂も、最近、二人が著名な格闘家とのトレーニングの写真を公開したことで、実現可能性が高まってきたようだ。ザッカーバーグが率いるメタの新しいSNS「Threads」と、マスクがオーナーとなったツイッターとの間の激しい競争が、この二人の対決を盛り上げる要因となっている。

UFCのトップが盛り上げる
まず、事件の背景を手短に振り返りましょう。この問題は、マスクのコメントから始まった。6月20日、マスクはまだ公にされていなかった「スレッズ」についてのツイッター上の議論に、「金網マッチならやろうかな。彼が興味があればだけどね(笑)」と書き込んだ。

翌日、ザッカーバーグはInstagramのストーリーで応答し、マスクのツイートのキャプチャと共に、UFCの元ライト級のチャンピオン、ハビブ・ヌルマゴメドフの有名なセリフ「場所を教えてくれ」と書き込んだ画像をアップロードした。

このことについて、メタの広報は、ザッカーバーグのコメントは冗談ではなく真剣だとテクノロジーニュースサイト「ザ・ヴァージ」にコメントした。

二人が実際にリングで対決するかの話が盛り上がっている中、UFCの代表ダナ・ホワイトも、「ザッカーバーグ vs マスク」と書かれたTシャツを身に着けたビデオをInstagramにアップして、盛り上げている。ちなみに、そのTシャツは販売されており、UFCの公式サイトで購入することができる。

一方で、ツイッターの法律顧問は、スレッズがツイッターの「業務上の秘密や他の知的権利」を違法に取り込んで開発されたとして非難し、訴訟の可能性も示唆している。

もしマスクとザッカーバーグの間で金網マッチが実際に開催される場合、両者の身体の差を補正するような配慮が求められるかもしれない。しかしながら、マスクはホワイトに対して、試合のために体重を落とす意向はないと伝えたとのこと。

52歳のマスクは身長が約185センチメートルで、あまり運動はしていないと自身のツイッターで明言している。対照的に、39歳のザッカーバーグは身長約170センチメートルと比較的低身長ながら、日常的に体を鍛えており、競技にも出場している。彼は5月にデビューした柔術の大会で2つのメダルを獲得したとされている。

ビジネス戦線でも熾烈な戦いに
ビジネスの面でも両者の間には緊迫した関係が見受けられる。メタがツイッターに対抗する形で「スレッズ」を5日にリリースし、その後わずか10日でユーザー数が1億人を突破。これを受けて、マスクは10日にツイッターでザッカーバーグをある俗語で揶揄し、さらに挑発的なコメントを投げかけた。

勝者の予想はどうか。オンラインスポーツベッティングの巨頭ドラフトキングスの予想オッズは、ザッカーバーグが「−160」、マスクが「+140」とされている。これはザッカーバーグの勝利に160ドル賭ければ100ドルのリターンがある一方、マスクに賭けた場合、100ドル賭けて140ドルのリターンがあることを示しており、ザッカーバーグが有利とされている。ザッカーバーグの若さや日常的なトレーニングがその理由として挙げられている。

この金網マッチの実現に関しては、疑問視する意見も少なくない。マスクの伝記を書いたウォルター・アイザックソン氏は、マスクとザッカーバーグの対決は文字通りの意味より、彼らのSNS競争の「象徴」であるとの立場をツイッターで示した。

フォーブスのリアルタイムの長者番付によれば、マスクは約33兆9000億円の推定資産でトップに立っており、一方ザッカーバーグは約15兆円の資産で7位に位置している。

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