9日、米国の「メガ・ミリオンズ」宝くじで15億8000万ドル(約2300億円)の賞金が出た。これは米国の宝くじ史上単独で2番目の高額だ。ただし、税金の控除後、当選者が実際に受け取れる金額はかなり少なくなる。
「メガ・ミリオンズ」は6つの数字を予想する宝くじで、最近の抽選でフロリダ州で売られた1枚の宝くじが6つの数字を全て予想し、大当たりとなった。
当選者は、賞金の15億8000万ドルを30年間、年に1回の支払いで受け取るか、もしくは7億8330万ドル(約1100億円)を一度に受け取るかを選べる。多くの過去の当選者は、一度に受け取る方法を選んでいた。
一括での受け取りを選ぶと、連邦税として最低24%が控除される。所得により、税率は最大37%まで上がる可能性があり、その結果、当選者が手にする金額は約5億9530万~4億9350万ドル(約850億~710億円)になると予想される。
分割での受け取りを選択すると、毎年約5260万ドル(約76億円)の賞金から37%の連邦税が引かれ、実際に受け取れるのは約3310万ドル(約48億円)。フロリダ州では、宝くじの当選金に州税はかからない14州の中の1つとなっている。
今度の当たり金額は、2018年に設定された15億3700万ドルの記録を更新し、メガ・ミリオンズの最高額となった。アメリカの宝くじ全般で見ると、これは3番目の大きさ。1位は昨年「パワーボール」で出た20億4000万ドル(カリフォルニア州の1人が当選)、2位は2016年の「パワーボール」の15億8600万ドル(カリフォルニア、フロリダ、テネシーの3人が共有)。
今回のメガ・ミリオンズの当選確率は約3億260万分の1。それに対し、パワーボールの確率は2億9220万分の1と少し高め。どちらの宝くじも、過去10年間で賞金を大きくするために当選確率を難しくしている。
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